【結果発表】いちはら俳句チャレンジ

入賞作品発表

たくさんのご応募ありがとうございました!

「いちはら俳句チャレンジ」に多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。
「いちはら」を兼題(テーマ)に、市原市民から投句いただいた686句の中から選ばれた優秀句をご紹介します。

募集期間は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
結果発表:令和3年12月1日(水)

投句フォームは令和3年8月31日(火)23:59まで表示されます。

 夏井いつき先生ご本人による講評はこちら

受賞発表 一般の部

上五が字余りになっている作品。「金剛力士像」を上五に置くことで力強い姿が出てきます。木像のちょうど腹の辺りに年輪が刻まれていることに気が付く作者の視点が良いですね。秋の実りを表す季語には「豊の秋」などもありますが、ここでは「稲の秋」を置くことで、具体的な稲穂の姿が見えてきます。豊作の年も、凶作の年も見守ってきた金剛力士像なのですね。

磁場逆転といえば、チバニアンに違いありません。NHKの番組のロケの時。専門の先生が地球には磁場が逆転した時代があると仰ったことに、大いに驚きました。その時はこの句の様に、川面が日に照らされ蝉しぐれのふりしきる日でした。まるで、そこへもう一度立ったかのように感じられた作品です。

上五に季語ではない語を置いて切れ字「や」で詠嘆し、残りの十二音に季語を置くという少し難しい型ですが、てらいなく成立しています。呼び声が響くなか、新鮮な朝採れの玉葱が出てきます。下五、「玉葱に土」と焦点を土にあてることで、土の匂いが漂ってきます。

「廿五里」と一読では読めない上五と「地名難し」という中七の措辞。千葉県にはなかなか読めない地名がたくさんありますね。たくさんの地名の中から、廿五里の地名が難しいと述べたあとに、下五「梨甘し」に癒されるようです。「廿」と「甘」の対比、「難し」と「甘し」の韻にも注目したいですね。

「菜の花」は春の季語です。「菜の花や」という詠嘆によって、まず菜の花畑が視界に広がります。そして、そこへトロッコ列車が現れます。この句の特徴は、「尻ふつて」という下五。菜の花畑をトロッコ列車が通り過ぎ、その後ろ姿が「尻ふつて」とささやかな動きとともに表現されています。

兼題「いちはら」という広い枠から、市原市に生きる私自身の生活へ焦点を絞りましたね。水栽培を思わせるヒヤシンス、そしてそのヒヤシンス越しに作者は何を目撃したのでしょうか。謎をぽんと提示する面白さのある句です。

受賞発表 小・中学生の部

印象的な聴覚が描かれた一句。五月雨の中を小湊鉄道が走っています。お昼の光景だろうか、と最後まで読むと「夜の音」という下五。夜になるとまた五月雨の音も、そして鉄道の音も響きかたが昼間とは変わってきますね。

市原市「花プロジェクト」が創出する有名な菜の花畑の景色ですね。「中を駆けてく」の中七では人物を想像しますが、下五にディーゼルカーがどん!と出てくるという作りになっています。

夏休みの俳句は沢山ありました。その中で、自由研究でしょうか。「星の観察」と具体的に書いたのがいいね。星の観察は何が見えたのかな、と最後まで読んでいくと「見えません」と肩透かし。見えないことを俳句のタネにして楽しんでいます。

「天高し」は秋の季語です。空気が澄んで、気持ちの良い空のその下に続くのは、「さらしなの道」です。市原市にある更級の道で、作者は自分自身に「何思ふ」と問いかけているのです。感じたことを続けて一句、二句とぜひ作ってみましょう。

夏の季語「炎天下」の動物園でしょうか。「虹」も夏の季語ですが、ここでは季語になりません。象の鼻からでた水によってできた虹、気持ち良さそうな象と対比する形で、季語「炎天下」を描いた作品です。

私も「NHK5・7・5でカガク」というテレビ番組で実際に訪れました。チバニアンはこの町のひとつの誇りであるという思いが、「秋桜」という優しく、生命力のある季語で表現されていますね。

一般の部

最優秀賞

金剛力士像の 腹の年輪 稲の秋

山田かづ子 70歳

優秀賞

磁場逆転 暉(て)らす川面や  蝉しぐれ

ゆめむく 65歳

優秀賞

呼ぶ声や 朝採れの 玉葱に土

大木 蕃茄 29歳

優秀賞

廿五里とふ 地名難し 梨甘し

聰子 79歳

優秀賞

菜の花や トロッコ列車は 尻ふつて

齊藤 記子 76歳

優秀賞

ヒヤシンス 静かに事を 目撃し

関 典子 61歳

小・中学生の部

最優秀賞

五月雨の 小湊鉄道 夜の音

磯部 汐里 市原市立国分寺台中学校 1年生

優秀賞

菜の花の 中を駆けてく ディーゼルカー

中村 亘希 志学館中等部 2年生

優秀賞

夏休み 星の観察 見えません

オカブリアン 12歳

優秀賞

天高し さらしなの道 何思ふ

晴瀬 市原市立有秋中学校 3年生

優秀賞

炎天下 象のひとふり 虹描き

西堂 心唯 市原市立青葉台小学校 6年生

優秀賞

チバニアン コスモの町に 秋桜

森田  ひまり 市原市立青葉台小学校 5年生

選者/夏井 いつき(俳人)

昭和 32 年生れ。松山市在住。8年間の中学校国語教諭の後、俳人へ転身。「第8回俳壇賞」受賞。俳句集団「いつき組」組長。創作活動に加え、俳句の授業「句会ライブ」、「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。TBS系「プレバト!!」 俳句コーナー出演など、テレビ・ラジオでも活躍。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使。2018年第44回放送文化基金賞(個人)、2019年テレビ愛媛賞。2021年NHK放送文化賞。句集『伊月集 龍』(朝日出版社)、『伊月集 梟』(朝日出版社)、『世界一わかりやすい俳句の授業』(PHP研究所)、『おウチde俳句』(朝日出版社)、『俳句ことはじめ』(ナツメ社)、『2021年版365日季語手帖』(レゾンクリエイト)など著書多数。

いちはら俳句チャレンジ 募集要項

俳句は、五・七・五のリズムと季語からなる17音の詩です。

「いちはら」で見つけた季語と向き合ったり、感情を季語に託したりして、一句を詠んでみませんか。

上記テーマに関する俳句作品をWEBまたはハガキにてご応募ください。

1.参加資格

市原市在住・在勤・在学の小学生以上

2.投句数

一人2句まで

3.参加費

無料

4.部 門

(1)一般の部
(2)小・中学生の部

5.選 者

夏井いつき(俳人)

6.入賞者数

◆ 最優秀賞/各部門 1名
◆ 優秀賞/各部門 5名

7.賞 品

◆ 最優秀賞

① 一般の部 (クオカード2万円・夏井いつきサイン入り著書)

② 小・中学生の部 (クオカード1万円・夏井いつきサイン入り著書)

◆ 優秀賞 (クオカード5千円・夏井いつきサイン入り俳句手帳)

8.入賞発表

令和3年12月1 日(水)

9.発表場所

(1)市原市市民会館ホームページ

(2)YouTube「市原市文化振興財団チャンネル」

(3)文化情報スペース(市原市市民会館会議室棟1階)

いちはら俳句チャレンジ 応募方法

1.応募期間

令和3年7月1日(木)から令和3年8月31日(火)まで

2.応募方法

(1)市原市市民会館ホームページの「投句フォーム」に必要事項を入力し、募集期間内にお申し込みください。

投句フォームは令和3年8月31日(火)23:59まで表示されます。

(2)ハガキに必要事項を記入し、募集期間内(消印有効)に下記宛先へお申し込みください。

募集期間は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

注意事項

個人情報について

お問合せ

〒290-0023
 千葉県市原市惣社1-1-1
 公益財団法人 市原市文化振興財団 文化振興班

FAX : 0436-22-7116