【結果発表】いちはら俳句チャレンジ2022

入賞作品発表

たくさんのご応募ありがとうございました!

「いちはら俳句チャレンジ」に多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。
「夏休み」を兼題(テーマ)に、市原市民から投句いただいた572句の中から選ばれた優秀句をご紹介します。

募集期間は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
結果発表:令和3年12月1日(水)

投句フォームは令和3年8月31日(火)23:59まで表示されます。

↑夏井いつき先生ご本人による講評はこちら

動画は3月31日(木)にて公開終了いたしました。

受賞発表 一般の部

毛鉤を色々工夫して巻いている、釣り一色の夏休みでしょうか。「ちむどんどん」は沖縄の言葉で、胸がわくわくするという意味です。もしかすると、子供たちや、夏休みにやってくる孫のために巻いているのかもしれません。

若い子育てママを思い浮かべました。子どものパンツを入れたリュックを背負い、チャイルドシートに子どもを載せ、立ちこぎで帰る途中でしょうか。自転車のカゴに入っている桃が、みずみずしく香り立ちます。

何の棒でしょう? 小さな子が拾ってきたものか、それとも部活に使う道具の一部でしょうか? 何の役にも立たないただの棒かもしれません。「突きだす棒や」というだけで想像が膨らんでくる楽しい句です。

とっぱずれ、ということは、突堤の先の先でしょう。そこで、あまり技術がいらない鯊釣りをやっています。突堤の先にあるアメリカを感じる心と、良く釣れる「鯊日和」との取り合わせが、その間に広がる海を感じさせます。

南瓜は秋の季語ですが、夏休みの体験の中にこういうシーンがあったのかもしれません。両脇に南瓜を二つ抱えて立った腕の曲線は、確かに土偶のポーズのようです。皆で笑い合った夏の思い出かもしれません。

こういう夏休みも、確かにあります。今年の夏休みは、入院してしっかり直して、二学期に間に合わせようね、という親子の会話が聞こえてくるようです。嬉しい、楽しい、元気、だけでない「夏休み」を切り取った句です。

受賞発表 小・中学生の部

夏休みといえば部活動という人も多いことでしょう。音楽室の窓を開け放して練習をしているのでしょうか。金管楽器の音に張り合うぐらいのうるさい蝉の声が割って入ってきました。負けずに音を響かせています。

天辺に昇っていく時の、自分の目の前に雲がある、という光景を詠んだのでしょう。普通は手の届かないところにある雲を前にした、新鮮な驚きと弾む心が感じられます。「手から抜ける」に実感がこもっています。

ガンコウランを調べてみましたら、とても小さな目立たない花がつく高山植物でした。食べることもできる実は、黒紫のまん丸な実で、花よりも目にとまります。あえて「私見る」と、書きたかった気持ちが伝わってきました。

うるさい蝉の音を聞かないと言っているところがユニークな句です。何をしているのかと思えば、黙ったまんまで反応してくれない、喋らない教科書を相手に勉強しているという。黙々と勉強する切実な夏休みです。

この「一年生」は、きっと高学年のお兄ちゃんに、樹液のついた虫を見せているのでしょう。いつも虫取りを教えてくれているお兄ちゃんでしょうか。「見せつける」に、得意そうな一年生の表情が見えてくるようです。

「素麺」と「夏休み」の季重なりですが、「夏休み」が主の季語の句です。長い夏休みは、お昼ごはんに悩むことでしょう。暑いし、食欲はないし、素麺にしようという日が続き、毎日アレンジしているに違いありません。

選者/夏井 いつき(俳人)

昭和32年生れ 松山市在住 俳句集団「いつき組」組長
8年間の中学校国語教諭の後、俳人へ転身。「第8回俳壇賞」受賞。 創作活動に加え、俳句の授業「句会ライブ」、「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。 TBS系「プレバト!!」俳句コーナー出演など、テレビ・ラジオでも活躍。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使。2018年第44回放送文化基金賞。(個人)2019年テレビ愛媛賞。2021年第72回日本放送協会放送文化賞。句集『伊月集 龍』(朝日出版社)、『伊月集 梟(朝日出版社)』、『世界一わかりやすい俳句の授業』(PHP研究所)、『おウチde俳句(朝日出版社)』、『俳句ことはじめ』(ナツメ社)『夏井いつき、俳句を旅する』(悟空出版)など著書多数。

いちはら俳句チャレンジ 募集要項

俳句は、五・七・五のリズムと季語からなる17音の詩です。

「夏休み」で見つけた季語と向き合ったり、感情を季語に託したりして、一句を詠んでみませんか。

テーマ・夏休み

上記テーマに関する俳句作品をWEBまたはハガキにてご応募ください。

1.参加資格

市原市在住・在勤・在学の小学生以上

2.投句数

一人2句まで

3.参加費

無料

4.部 門

(1)一般の部
(2)小・中学生の部

5.選 者

夏井いつき(俳人)

6.入賞者数

◆ 最優秀賞/各部門 1名 ◆ 優秀賞/各部門 5名

7.賞 品

◆ 最優秀賞

① 一般の部 (クオカード2万円・夏井いつきサイン入り著書)

② 小・中学生の部 (クオカード1万円・夏井いつきサイン入り著書)

◆ 優秀賞 (クオカード5千円・夏井いつきサイン入り俳句手帳)

8.入賞発表

令和4年12月1日(木)

9.発表場所

(1)市原市市民会館ホームページ (公開期間:令和5年3月末まで)

(2)動画共有サービス「YouTube」財団登録チャンネル(公開期間:令和5年3月末まで)

(3)文化情報スペース(市民会館会議室棟1階)

いちはら俳句チャレンジ 応募方法

募集期間は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
結果発表:令和4年12月1日(木)

1.応募期間

令和4年7月1日(金)~ 令和4年8月31日(水)まで

2.応募方法

(1)市原市市民会館ホームページの「投句フォーム」に必要事項を入力し、募集期間内にお申し込みください。

投句フォームは令和4年8月31日(水)23:59まで表示されます。

(2)ハガキに必要事項を記入し、募集期間内(消印有効)に下記宛先へお申し込みください。

募集期間は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

※俳号が無記名の場合は本名で発表いたします。

注意事項

個人情報について

お問合せ

〒290-0023
 千葉県市原市惣社1-1-1
 公益財団法人 市原市文化振興財団 文化振興班

FAX : 0436-22-7116